AIコラム

最近、職場でも生成AIの話題がよく出てきますね。みなさんも「使ってみようかな」「でも、どう使ったらいいんだろう」と感じることがあるのではないでしょうか。
生成AIを使い始めると、最初はどうしても「少しでも楽になりたい」って思いますよね。私も最初はそうでした。忙しい毎日の中で、「とりあえず何か作ってもらって、時間を節約できたらいいな」と考えてしまうのは、とても自然なことだと思います。
そして、AIが何かを出力してくれると、「すごい!こんなにちゃんとした文章を作ってくれるんだ」と感動して、つい深く確認せずに使ってしまったり。逆に「AIが作ったものだから、きっと正しいはず」と思ってしまったり。これも、きっと多くの方が経験されることですよね。
でも最近、こんなふうに考えるようになりました。生成AIとの関係って、新しい同僚と初めて一緒に仕事をするときに似ているかもしれません。
相手がどんなことが得意で、どんなときに力を発揮してくれるのか。そして、自分はどの部分で力になれるのか。そんなことを、時間をかけて一緒に見つけていく感じでしょうか。
AIが提案してくれたものを、「なるほど、こういう視点もあるんだな」と受け取りながら、自分の経験や感覚と照らし合わせてみる。そして、「ここはもう少しこうしたいな」「この部分は私なりに調整してみよう」と、一緒に作り上げていく。
そうやって使っていると、不思議なことに気づきました。確かに作業時間は短くなるんですが、それ以上に「あ、こんなアイデアもあるんだ」「この視点は考えていなかった」という発見があって、結果的にいつもより良いものができあがることが多いんです。
つまり、時間を節約するというより、同じ時間でより豊かな成果を生み出せるようになる。そんな感覚でしょうか。
生成AIって、まだまだ発展途上の技術ですし、私たちもまだ付き合い方を学んでいる最中ですよね。完璧を求めすぎず、「今日はこんなことを一緒にやってみよう」「この部分はやっぱり私が責任を持とう」と、一歩ずつ関係を築いていけばいいのかなと思います。
きっと、私たち一人ひとりが、自分らしいAIとの協働スタイルを見つけていけるはず。そんな未来が、なんだかとても楽しみです。

著者:林 栄一
(林せんせい)
株式会社SHIFT「ヒンシツ大学」クオリティ エヴァンジェリスト
組織活性化や人材開発において豊富な経験を持つ専門家として、人材と組織開発のリーダーを務め、その後、生成AIを中心にスキルを再構築し、現在新人研修プログラムや生成AI講座開発を担当している。2008年にスクラムマスター資格を取得し、コミュニティーを通じてアジャイルの普及に貢献。勉強会やカンファレンス、最近では生成AI関連のイベントに多数登壇している。チームワークの価値を重んじ、社会にチームでの喜びを広める使命をもつ。