AIコラム

AI活用が当たり前になりつつある今、新入社員教育においても「AIをどう教えるか」が重要なテーマになっています。
単に使い方を教えるだけではなく、「どのような場面で活用し、どのような点に注意するべきか」まで理解してもらうことが大切です。
今回は、新入社員にAIを教える際のポイントを紹介します。
活用方法
新入社員の中には、「AIがあれば何でもできる」と考える人もいれば、「AIに仕事を奪われるのでは」と不安を感じる人もいます。
最初に、AIは人の仕事を補助し、生産性を高めるためのツールであることを説明しましょう。
ポイント
AIの回答はあくまで参考情報です。最終的な判断や責任は人が持つ必要があります。
AIを「便利な相談相手」として位置付けることで、適切な活用意識を身につけられます。
<説明例>
「AIは電卓やExcelと同じような業務支援ツールです。考えることをやめるためではなく、より良い成果を出すために活用しましょう。」
活用方法
AIから質の高い回答を得るためには、質問の仕方が重要です。
新入社員には、「目的」「条件」「対象者」を具体的に伝える習慣を身につけてもらいましょう。
ポイント
曖昧な指示よりも、具体的な情報を与えた方が精度の高い回答を得られます。
AI活用スキルの多くは、質問力に左右されます。
<プロンプト例>
良くない例
「営業資料を作って」
良い例
「中小企業向けにクラウドサービスを提案する営業資料を作成したいです。商談時間は15分、IT担当者向けです。構成案と各章の要点を作成してください。」
活用方法
AIは非常に便利ですが、誤った情報や古い情報を生成する場合があります。
そのため、AIの回答をそのまま使うのではなく、確認する習慣を教育しましょう。
ポイント
公式サイトや社内資料との照合を行い、事実確認を徹底することが重要です。
「AIを使う力」と同時に、「AIを疑う力」も必要です。
<指導例>
「AIが提案した内容を採用する前に、必ず出典や根拠を確認してください。重要な業務ほどダブルチェックを行いましょう。」
活用方法
AI利用時には、個人情報や顧客情報、機密情報の取り扱いに注意が必要です。
社内ルールとあわせて教育を行いましょう。
ポイント
生成AIに入力した情報がどのように扱われるかを理解し、安全な利用方法を身につけることが重要です。
特に顧客情報や未公開情報の入力は禁止ルールを明確に共有しましょう。
<確認事項例>
活用方法
AIは座学だけでは身につきません。
日常業務を題材にしながら、実際に使う経験を積ませることが効果的です。
ポイント
「議事録作成」「メール作成」「要約」「情報整理」など、すぐに活用できる業務から始めると定着しやすくなります。
成功体験を積むことで、自発的な活用につながります。
<演習例>
「以下の会議メモを、上司への報告メールとして300文字程度にまとめてください。重要事項を箇条書きにし、丁寧な文章で作成してください。」
活用方法
AIは単なる時短ツールではなく、アイデア出しや壁打ち相手としても活用できます。
新入社員には、「AIに仕事を任せる」のではなく、「AIと一緒に仕事を進める」感覚を身につけてもらいましょう。
ポイント
AIとの対話を繰り返しながら成果物を改善することで、思考力や問題解決力も鍛えられます。
これからの時代は、AIを使える人と使えない人で生産性に大きな差が生まれる可能性があります。
<プロンプト例>
「新人向け研修の改善案を考えています。現在の研修内容の課題を想定し、改善アイデアを5つ提案してください。その後、実現難易度と期待効果も評価してください。」
新入社員へのAI教育で大切なのは、「操作方法」を教えることではなく、「適切に活用し、正しく判断できる力」を育てることです。
AIは今後のビジネスに欠かせないパートナーとなります。
早い段階からAIとの付き合い方を学ぶことで、新入社員はより高い生産性と成長スピードを実現できるでしょう。
AIを上手に活用し、次世代の働き方を実践できる人材を育てていきましょう。
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著者:皆川 依璃
(みなえり)
株式会社SHIFT「ヒンシツ大学」クオリティ エヴァンジェリスト
主にローコード・ノーコードの分野にてシステムエンジニアとして6年間従事。RPAやMicrosoft Power Platformの開発実績だけでなく研修講師としてサービスの立ち上げから実施、運営まで担当。大手、中小問わず多数の研修をこなす。プロジェクトリーダー経験を活かし、講師の育成や体制・プロジェクト管理など幅広く携わる。また、大手人材会社の新人教育も担当。「初心者に寄り添うわかりやすい研修」がモットー。
車で日本一周する行動力と空手で培った忍耐力、芸術活動で身につけた表現力を武器に社内外問わず積極的に活動している。
2025年、株式会社SHIFTに入社。研修講師の他、ヒンシツ大学の広報活動にも積極的に従事中。