AIで仕事を創る人、なくす人 ②なくす人編

AIコラム

 

前回は、AI時代に「仕事を創る人」の特徴について紹介しました。 

一方で、AIの普及によって不利になりやすい人もいます。 

ここでいう「仕事をなくす人」とは、会社から仕事がなくなる人という意味ではありません。 

AIを活用できず、自らの価値を高める機会を逃してしまう人のことです。 

AIそのものが仕事を奪うのではなく、AIを活用して成果を出す人との差が広がることで、任される仕事や評価に差が生まれていく可能性があります。 

今回は、AI時代に仕事をなくしやすい人の特徴について考えてみましょう。 

 

 

1.AIを使おうとしない人

 

AIに対して、 

「なんとなく難しそう」 

「自分には関係ない」 

「今までのやり方で十分」 

と考え、最初から使うことを避けてしまう人がいます。 

もちろん、すべての業務でAIを使う必要はありません。 

しかし、新しい技術が業務の中に入り始めているにもかかわらず、一切触れないままでいると、周囲との差は徐々に広がっていきます。 

かつてExcelやメールが普及したときも、最初は戸惑う人が多くいました。 

しかし、活用した人は業務効率を高め、より多くの仕事を任されるようになりました。 

AIも同じです。 

完璧に理解する必要はありません。 

まずは使ってみることが大切です。 

変化を拒み続けることが、最も大きなリスクになる時代になっています。 

 

 

 

2.AIに丸投げする人

 

AIを使っているからといって、必ずしも成果につながるとは限りません。 

仕事をなくしやすい人は、AIの回答をそのまま利用してしまいます。 

内容を確認せず提出する。 

事実確認をしない。 

自分の考えを加えない。 

このような使い方では、誰でも同じ成果しか出せなくなります。 

AIは非常に優秀ですが、間違った情報を出力したり、状況に合わない回答をしたりすることもあります。 

そのため、最終的に内容を判断するのは人の役目です。 

AIを使うことと、考えることを放棄することはまったく違います。 

AIに依存し、自分で判断しなくなった人ほど、価値を発揮しにくくなってしまいます。 

 

 

 

3.指示されたことだけをこなす人

 

AIが得意な仕事の多くは、決められたルールの中で行う定型業務です。 

そのため、「言われたことだけを正確にこなす」ことだけが強みだった場合、AIとの差別化が難しくなります。 

もちろん、与えられた業務を正確に実施することは大切です。 

しかし、それだけではこれからの時代に十分とはいえません。 

仕事をなくしやすい人は、 

「なぜこの作業をしているのか」 

「もっと良い方法はないか」 

を考えません。 

一方で活躍する人は、常に改善や提案を行います。 

AI時代に価値が高まるのは、「作業者」よりも「改善者」です。 

与えられた仕事をこなすだけでなく、より良い方法を考えられる人が求められるようになっています。 

 

 

 

4.学ぶことをやめた人

 

AIの進化スピードは非常に速く、新しいサービスや機能が次々と登場しています。 

その中で、 

「もう十分知っている」 

「勉強する時間がない」 

「今さら覚える必要はない」 

という考え方になると、少しずつ時代とのズレが生じていきます。 

特にAIは、数年前の知識だけでは対応できない世界です。 

仕事をなくしやすい人は、自分の知識や経験だけに頼りつづけます。 

一方で活躍する人は、常に新しい知識を取り入れながら成長しつづけています。 

AIについて深く学ぶ必要はありません。 

大切なのは、新しいことに興味を持ちつづける姿勢です。 

学び続ける人と学ぶことをやめた人では、数年後に大きな差が生まれるでしょう。 

 

 

 

5.人との関わりを軽視する人

 

AIによって情報収集や資料作成は簡単になりました。 

しかし、人との信頼関係までAIが代わりに作ってくれるわけではありません。 

お客様との関係づくり。 

チームとの連携。 

部下や後輩の育成。 

相手の立場を理解したコミュニケーション。 

こうした人間同士の関わりは、今後も重要な価値でありつづけます。 

仕事をなくしやすい人は、成果物ばかりに目を向け、人との関係構築を後回しにしがちです。 

しかし、実際のビジネスでは「誰が作ったか」「誰に相談したいか」が大きな影響を持っています。 

AIが進化するほど、人間らしさの価値はむしろ高まっていくでしょう。 

 

 

 

6.変化を恐れ続ける人

 

これからの時代、変化は避けられません。 

AIだけでなく、働き方やビジネスモデルも大きく変わりつづけています。 

そんな中で、 

「失敗したくない」 

「前例がないからやらない」 

「今のままで十分」 

と考えてしまうと、新しいチャンスを逃してしまいます。 

もちろん、変化には不安が伴います。 

しかし、活躍する人も最初からAIを使いこなせていたわけではありません。 

試してみて、失敗して、改善を繰り返しながら成長しています。 

AI時代に必要なのは、完璧さではありません。 

変化に適応し続ける柔軟さです。 

その柔軟さを持てるかどうかが、今後の大きな分かれ道になるでしょう。 

 

 

 

まとめ 

 

AI時代に仕事をなくしやすい人とは、AIが苦手な人ではありません。 

変化を拒み、学ぶことをやめ、考えることを手放してしまった人です。 

反対に、AIを試しながら学びつづけ、自分なりの価値を高めていく人には多くのチャンスがあります。 

これからの時代は、「AIに仕事を奪われる」のではなく、「AIを活用する人との差が広がる」時代です。 

大切なのは、AIを恐れることではありません。 

AIを使いながら、自分にしかできない価値を磨きつづけることです。 

その積み重ねが、これからのキャリアを大きく左右していくでしょう。 

 

 

 

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著者:皆川 依璃
   (みなえり)


株式会社SHIFT「ヒンシツ大学」クオリティ エヴァンジェリスト

主にローコード・ノーコードの分野にてシステムエンジニアとして6年間従事。RPAやMicrosoft Power Platformの開発実績だけでなく研修講師としてサービスの立ち上げから実施、運営まで担当。大手、中小問わず多数の研修をこなす。プロジェクトリーダー経験を活かし、講師の育成や体制・プロジェクト管理など幅広く携わる。また、大手人材会社の新人教育も担当。「初心者に寄り添うわかりやすい研修」がモットー。
車で日本一周する行動力と空手で培った忍耐力、芸術活動で身につけた表現力を武器に社内外問わず積極的に活動している。

2025年、株式会社SHIFTに入社。研修講師の他、ヒンシツ大学の広報活動にも積極的に従事中。