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ヒンシツ大学 林せんせいのAI研!⑧ ~AIに「自分で採点して、自分で直して」と頼んだら、驚くほど良くなりました。【評価プロンプトの技法】前編~

AIコラム

AIを使っていて、「なんか物足りないな」「もうちょっと良くならないかな」と感じることはありませんか。実は、AIには自分が作った内容を自分で評価して、自分で改善する能力があります。そして、この機能をうまく使うと、驚くほど高品質なアウトプットを得ることができるのです。

今回は、AIの「自己評価・自己改善」機能を活用した、ちょっと上級者向けの活用法をご紹介したいと思います。

 

AIの「自分で確認する」能力

 

人間でも、自分が書いた文章を読み返して「ここはもうちょっと分かりやすく書こう」「この表現は適切かな?」と修正することがありますよね。AIも同じようなことができるのです。

しかも、AIは複数の観点から客観的に評価することが得意です。「読みやすさ」「論理性」「説得力」など、様々な角度から自分の作品をチェックして、改善点を見つけ出してくれます。

 

基本的な仕組み:テンプレート形式での評価

 

この機能を効果的に使うために、まずは「評価テンプレート」の考え方を理解しましょう。

例えば、料理のレシピを提案してもらうとき、こんなテンプレートを作ることができます:


この{ }で囲まれた部分が、AIが状況に応じて埋めてくれる変数です。このテンプレート形式を使うことで、一定の品質と形式を保ちながら、様々な内容に対応できるようになります。

 

文章評価への応用:自動品質チェック

 

この仕組みを文章の評価に応用すると、こんなことができます:


このテンプレートを使うと、AIは自分が書いたメール文章を客観的に評価し、点数の低い部分については具体的な改善案まで提示してくれます。

 

実際の活用例

 

例えば、お客様への謝罪メールを書いてもらった後、このような指示を出します:

「先ほど作成したメール文章を、以下の観点で評価してください:

  1. ・誠意の伝わりやすさ
  2. ・具体的な解決策の明示
  3. ・今後の関係への配慮
  4. ・ビジネスマナーの適切さ

3点未満の項目については、具体的な改善案を提示してください。」

すると、AIは自分が書いた文章を冷静に分析し、「この部分は少し機械的すぎるので、もっと人間味のある表現に変更しましょう」「具体的な再発防止策が不足しているので、こういった内容を追加することをお勧めします」といった具体的な改善提案をしてくれます。

 

もちろん人間が作った文章の評価にも活用できます

 

この評価機能は、AIが作った文章だけでなく、私たち人間が書いた文章の評価にも使えます。これがまた、とても便利なんです。

例えば、自分で書いたプレゼン資料や提案書を、以下のような形でAIに評価してもらうことができます:


学生さんなら、自分で書いたレポートや論文をAIに評価してもらうこともできます:

「以下の論文を学術的な観点から評価してください。特に、論理構成、根拠の充実度、先行研究との関連性、結論の妥当性について、それぞれ5段階で評価し、改善点があれば具体的に指摘してください」

AIは感情的にならず、建設的な視点で文章を分析してくれるので、「厳しいけれど頼りになる査読者」のような役割を果たしてくれます。しかも、いつでも何度でも相談できるのが嬉しいところです。

後編へ続きます。

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著者:林 栄一
   (林せんせい)

株式会社SHIFT「ヒンシツ大学」クオリティ エヴァンジェリスト

組織活性化や人材開発において豊富な経験を持つ専門家として、人材と組織開発のリーダーを務め、その後、生成AIを中心にスキルを再構築し、現在新人研修プログラムや生成AI講座開発を担当している。2008年にスクラムマスター資格を取得し、コミュニティーを通じてアジャイルの普及に貢献。勉強会やカンファレンス、最近では生成AI関連のイベントに多数登壇している。チームワークの価値を重んじ、社会にチームでの喜びを広める使命をもつ。